<<OCTOBER 2008 from NORIKO TOMIYAMA>>
『花を“仕事にする”ということ 〜私の場合〜』


ロンドンで、タエコ・マーヴェリースクールに通い始めたのは2002年秋から。お花は学ぶほどに面白くなり、結局マスタークラスまで通うことに。その後、帰国前の短期間ではありましたが、お教室のお手伝いを少しさせて頂きました。

芦屋の美容室での活け込み
芦屋の美容室での活け込み
そもそもロンドン滞在は、夫のMBA修得のため。初めは、東京で仕事をしている際にかじっていた日本語教師の勉強をロンドンでも続けようと学校を探していました。でも、気がつくとフラワーアレンジメント教室の扉を叩いていた・・いうわけです。
何かを「好き」だという気持ちは、自分でも考えられないほどのパワーを生むようです。地下鉄、バス、National Railを乗り継いで、ハムステッドからサウスクロイドンまでの一時間ほどの距離をほぼ毎日通ったのですから。レッスンや練習が夕方近くまでなってしまうと、夕飯の支度を心配してくれる仲間がお掃除を代わってくれて、サウスクロイドン駅までよくダッシュしたものです。あの静かな駅付近であんなに足音を立てて全力疾走している女性は私ぐらいだったでしょう(笑)。

帰国してから早4年、芦屋で教室を始めてから3年はあっという間に過ぎていきました。思えば回りの方々の理解に助けられ、生徒さんに育ててもらった3年間。考えれば考えるほど不思議な境遇。夫の仕事が神戸に決まり、親戚も知人もほぼ皆無という土地で自分が教室を開いた上に、さらには会社まで興してしまうとは。

「ジアン」とのコラボ
仏食器メーカー「ジアン」との
コラボレーション
約2年半の間コツコツとお教室や個人の活動に捧げてきた昨年の11月、私はある節目を迎えました。これをきっかけに同年12月に会社を立ち上げ、毎日奮闘の日々です。「経営」というのは難しいものですが、心から信頼できるパートナーや私の気持ちに賛同しサポートしてくれる友人、生徒さん達の信頼が私の原動力、そして心の支えとなっています。まだ立ち上げたばかりでどこまでもつかもわからないような状況ですが、ここで得たものはいずれ、これまで支えてきてくれた仕事のパートナーやスタッフ、また、付いてきて下さった生徒さんたちと共有または機会として提供できたら、それが本当の「はじまり」だと考えています。

レッスン風景
三宮(神戸)のタワーマンション最上階での
プリザーブドフラワーレッスン風景
なぜ自分の活動を個人としてではなく敢えて法人化したのか。
お花を生涯教育と捉えて趣味として学ぶという方もいらっしゃれば、お花の仕事がしたい、プロになりたいと考えられる方もいらっしゃいます。どちらにしても「お花」という世界に興味があることに変わりはありません。どちらの方にお花を学んでいただくにしても、人を指導する立場の人間として、また一人の経営者として、自分の頑張っている姿を見てもらうことが、一番その世界を知って頂くいい方法だと考えました。単なる技術やうわべの美しさではなく、本当の仕事の厳しさ、楽しさ、やりがいなどを学べる場所を作りたかったのです。技術や情報を小出しにするのではなく、学ぶ準備がある方々に対して、常に100%の力で接していきたいと考えています。そうやって上下の関係なく、互いに切磋琢磨して成長していける組織であることを理想としています。
某企業の花装飾
東京某企業の花装飾

会社では、何か問題があればトップの責任になります。何の言い逃れもできません。社会的責任を負うということはそういうことで、会社を興すということは楽なことではありません。でも、敢えて自らを厳しい立場に置くことで、自分自身の真の役割が見えてくると信じています。そして、成功した時の喜びややりがいを仲間と分かち合えたら、こんなに嬉しい事はありません。
お花の世界というのは、まだまだ色々な意味で古い体質の残る場所のようです。そこに横たわる難しい問題なども多くありますが、花の世界にどっぷりと漬かったことのない私には、なんの先入観やしがらみもなく、新しいアプローチで生徒さんやお客様方に喜んでいただけるサービスを提供していけるような気がしています。そのために日々努力、精進しています。
これから一生お花だけで生きていくかはわかりませんが、自分や回りの人たちの可能性を広げる努力を、私は花を媒介にこれからも続けていきたいと考えています。


【兎耳山 紀子 芦屋 フローラル・デザインスクール ル・フレール




≪SEPTEMBER 2008 from YUMI HAGIWARA≫
『初めての一人旅…イギリス・プチ留学』

私が、はじめてイギリスを訪れたのは、1996〜7年家族での短い駐在と、99年夏に、子供達と3人でエジンバラからロンドンまでの8日間の旅、今回は3度目になります。名ばかりのインストラクターを返上し、教室開講の為にブラッシュアップしたい事と、夏に節目の誕生日を迎えるので、思い立ちました。
ハンプトンコートにて
一人とはいえ先に留学生が、お二人いましたので心強く、私だけの花中心の時間を過す、ドキドキワクワクの10日間です。
4日間のレッスンは、マーヴェリー先生の手元をみて花をさわり、ランチをしながらいろんな話しができ…レッスンは夕方まで続き…夕食後も下に降り、それぞれ課題に取り組みます。娘のような留学生たちの人柄が良くて、楽しさが倍増でした。何より数多くの作品を作り、他の方の作品を見ているのも、とっても勉強になりました。イギリス人の生徒さんのスーさんからクランペットのレシピを頂き、先生とのお食事や会話など素敵な時間は日本では味わえないことでした。

5日目は、留学生と3人でハンプトンコートパレスのフラワーショーへ行きました。駅に降り立った私たちにウェルカムのイチゴ一粒が・・・昔ウインブルドンで食べたストロヴェリークリームを思い出しながら歩みを進め、人混みの中、迷子?にならないように、たくさんのブースを観て写真に収め、お土産になりそうなものを探したり、試食も楽しんで・・・感激でした。
大きな木とベンチ