<<JUNE 2008 from MASAYO ABE × KAORI TANAKA>>
対談 『花を仕事にするには 〜33歳を迎える私たち〜』

安倍 昌代 25歳の時、英国タエコマーヴェリースクールを卒業。
帰国後リーズガーデンを設立。教室、ブライダル、ディスプレイなどを行っています。
田中 香織 30歳の時、タエコマーヴェリースクール(安倍教室)を卒業。
卒業後リーズガーデンのスタッフとして修業中です。

田中 最近、お花の仕事に就きたい方が増えているように思えます。
しかし、実際仕事に就けている方はわずかなように感じます。
安倍先生は仕事に就ける人と就けない人の差は何だと思いますか?
安倍 いきなり難しい質問ですね(笑)
これは私の場合ですが、私が花を仕事としてスタートできたのは、タエコマーヴェリー先生の一言があったからです。先生と初めて会った体験レッスンの日、全くの初心者の私にこう言いました。「昌代ちゃんは花を仕事にするの?」
いきなり決断!?とおどろきました。しかしこの決断が私をかえました。
仕事にしたいなら、仕事にすると決断することです。電気のスイッチのように一瞬にして切り替えてくれた先生に感謝です。
田中 卒業してすぐ花の仕事をはじめることが出来たのは、その心の準備が出来ていたからですね。私は、免状をとることだけに執着していたので、安倍先生がスタッフとして迎えてくれなかったらどうなっていたのでしょう。同期の山本さんは燃えつき症候群になっていました(笑)
安倍 田中さんは、仕事はどうですか?
田中 仕事にする厳しさを痛感しています。免状取得は終わりではなく、始まりに過ぎないということでした。安倍先生を見ていていつも感心するところは、学んだ技術を使いこなし、そこに感性がプラスされていることです。これからは、技術を学ぶより使えるようになる。これが仕事にすることだと思います。
安倍 成長しましたね(嬉しい)。でも少し私を褒めすぎでは?
田中 先生の仕事始めはどうでしたか?
安倍 大変でしたよ。でも半分は勢いです。自信のなさを感じても怖くなるだけだと思い、ただただ行動しました。自己表現のヘタな私が無我夢中で自分を語った1年でした。
田中 先生を夢中にさせた花とは、先生にとって何ですか?
安倍 花は相棒です。私自身を表現できる唯一の方法です。
田中 では、花を辞めたいと思ったことはないですか?
安倍 ないです。自分を表現することがこんなに楽しいと知りました。
自分の花を見てたくさんの方が共感してくれると、想いが通じたのだと感じます。最高の瞬間です。
田中 お花は頭ではなく心で生ける。ですね!!(ちょっとひたり過ぎですか?)
安倍先生の夢は?
安倍 仕事の量が大切ではないと思います。女性は環境が変わりやすいので、その時々で大切なものが変わってきます。大切なものを守りながら、自分を表現し続けることが私の贅沢な夢です。私の花が沢山の方へ、幸せを運びますように。
田中 私はまだまだですが、この仕事が楽しいです。お花を手段として何かの役に立つようなことをしていきたいと思っています。
安倍&田中
【安倍昌代 ×田中香織 福岡 LEEDS GARDEN】


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