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ウィンザー城の火事があってから、修復費用に当てるためバッキンガム宮殿の一部を夏だけ一般公開するようになりました。
若かりし頃、ロンドン公認ガイドだった私は、バッキンガム宮殿には毎日のように通いつめていました。宮殿が一般公開されてからは、「早く見に行きたい」「行かなければ!」と思いつつ、既に数年が経っていました。今回、友人の誘いのおかげで念願達成、それにモノスゴーク素晴しいものを見た達成感と満足感まで得ることができました。館内で写真撮影はできませんでしたが、チャンスがあったら、ぜひぜひ訪れることをお勧めします。
現在実際に使われている、正面玄関、来賓がいらしたときのダイニングルーム、勲章の授与式が行われる大広間などなどを見学できます。
今年はエリザベス女王、エジンバラ公の結婚60周年(ダイアモンド婚式)です。特別の展示会場が設けられ当時のウエディングドレス、ブライズメイズの衣装も展示してありました。もちろんウェディングブーケも造花により復元されていました。
まさにカーブを重んじたクラシックの美しい流れのブーケです。皆さんにお見せしたく色々本を探したのですが、なにせ写真がブラック&ホワイト(白黒写真)の時代ですので、ブーケの美しさをかもし出している写真が見つかりませんでした。
そして探し出したのがこの結婚式1947年と戴冠式1952年のDVDです。
このような大きな行事には、花は切ってもきりはなせません。ここにこそイギリスのフラワーアレンジメントの歴史があるのです。イベント時に日本へ持って行きますのでどうぞご覧ください。
興奮に満ちた時間が過ぎると宮殿の裏庭が目の前に広がっていました。ロンドンの中心地にこんな楽園があるとは想像ができません。実際に今、その地に立っていながらそれを感じさせないランドスケープの素晴しさを見ました。このようにガーデンデザインにも歴史がある国なのですね。
歴史がモノの根源(ルーツ)をしっかり守ってくれているからこそ、そのあとの開発が進み、今日の発展につながるのだと、肌でヒシヒシ感じながら帰途につきました。 
タエコ マーヴェリー
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